立命館大学理工学部物理科学科では,理論志向,実験志向のどちらの人でも入学時のモチベーションを維持しやすいようにカリキュラムが作られていると思います.本学科では,一回生科目の「ミクロとマクロの世界」,二回生科目の「相対論と量子論の世界」という低回生用の導入科目があり,比較的早い時期から理論物理の最先端の空気に触れることができます.また,一回生科目の「実験物理学セミナー」,二回生科目の「基礎物理学実験」などのように低回生から各研究室に配属され,実験を行うことができる科目もあり,実験が好きな人も満足できるカリキュラムになっています.モチベーションを維持しやすいと思う理由はもうひとつあります.実は一回生や二回生の間は,いわゆる一般教養科目をあまり受講しなくてもよいのです.もちろん卒業するまでにある一定単位数は取る必要があるのですが,年間登録単位の上限数の制約もあり,低回生の間はほとんど基礎専門科目や専門科目を受講することになります.したがって,「せっかく大学に入ったのに専門分野の勉強ができない」といった悩みが出てくることはほとんどないでしょう.