鳥羽儀樹准教授が参加するた国際共同研究チームは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を⽤いて129億年前の宇宙に存在する活動的なブラックホール(クェーサー)を観測しました。解析の結果、ブラックホールの親銀河が数億年前に既に⼤質量銀河へと成⻑したのち、その後星形成活動を急速に⽌めつつある、⾔わば「死にゆく段階」にある天体を2つ発⾒しました。こうした劇的な変化は、中⼼ブラックホールが周りの物質を吸い込む過程で放つ強い放射によって引き起こされた可能性があります。今回の発⾒は、初期宇宙で最も早く成⻑した銀河の進化過程で、巨⼤ブラックホールの活動が⼤きな役割を果たしたことを⽰す貴重な証拠であり、初期宇宙における銀河とブラックホールの複雑な共進化史をひも解くための新たな道を切り拓くものです。本研究成果は、英国の国際学術誌「Nature Astronomy」のオンライン版に2025年8⽉11⽇付で掲載されました。
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