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大学院へ行こう

大学院へ進学すると...

研究の連続性

卒業研究の終盤は、研究も軌道に乗り始めてちょうど面白くなってくる頃ですが、学部卒で就職する場合、2月の研究発表会が終わるとおしまいとなり、3月は下宿の退去の手続きや引っ越しの荷造りなどに追われることになります。卒業式が近づいてくる頃には「大学院に進んでもっと研究を続けたかった」という声をよく耳にします。

いっぽう、大学院に進学し、特に同じ研究室に続けて所属する場合には、卒業研究から連続的に研究を継続することができますので、修士課程では卒業研究の期間とあわせて3年近くもの連続した時間を、自分の研究にじっくりと向き合うことに充てることができます。

物理科学科では多くの院生が、物理学会をはじめとする国内学会や、国際会議などで自らの研究成果を発表をしています。また、英語論文誌への論文投稿を完了する院生もいます。

より高いレベルの体験を

修士課程を修了した院生のみなさんからは、

  • 「困難な課題を修士課程で解決できて嬉しかった」
  • 「大学院での研究を通して理論や実験への理解がより深まった」
  • 「就職活動では自分の研究経験などを自信を持って話すことができた」

といった感想を異口同音に頂いています。研究の過程は試行錯誤の連続であり、成功よりも失敗を多く体験するかもしれません。しかしこういった体験は、卒業研究の短い期間だけではなかなか獲得が難しい貴重な人生経験ともなっているようです。

社会人として普遍的に求められる共働意識や円滑な意思疎通といった資質も、大学院での十分な研究時間、および研究室という空間の中で、自然と身についてゆくものであると、本学科は確信します。

大学院修了者に対する社会的ニーズの高まり

近年は企業の技術職採用において大学院修了者重視の傾向がますます強まっています。実際、本学科においても、大学院修了者は学部卒業者に比べて、技術・専門職、研究・設計・開発系職種への就職率が1.5倍以上高くなっています(就職・進学実績)。また、初等・中等教育の現場においても、高度な専門知識を持つ教員が求められています。

物理科学科では博士課程(大学院後期課程)への進学者も一定数おりますが、近年では企業も博士への採用に意欲的になってきており、博士課程修了後の進路としては、大学・研究機関だけではなく、一般企業の研究職への就職者も増加しています。

学費・給付型奨学金・スチューデントジョブ

本学では2017年度に理工学研究科修士課程の学費が大幅に減額されました。また、大学院生には学内の給付型院生奨学金制度があり、さらにティーチングアシスタント(TA:授業の補助業務)の職に就いて収入を得ることもできます。

なお、後期課程(博士課程)の院生はほぼ全員リサーチアシスタント(RA)に採用され、学費と同額程度の給与を得られますので、学費を実質的に無料とすることができます。

大学院へ行こう

2022年現在、理工学研究科へ進学する人の割合は増加する傾向にあり、物理科学科では約4割の方が本学の大学院へ進学しています。将来的にはより多くの方に進学を考えて頂けるようになることを願っています。

物理科学科の大学院は、「理工学研究科・基礎理工学専攻・物理科学コース」になります。大学院へ進学するためには、おもに以下の2種類の形態のいずれかの試験を受験して頂きます:

  • 学内進学入試(出願時期:5月,面接試験のみ:7月) ← 本学理工学部・物理科学科在籍者が対象(専願)
  • 一般入試(出願時期:7月・1月,筆記および面接試験:8月・2月)← 学内者・学外者を問わず受験可能

詳しくは理工学研究科の入試情報をご覧ください。

大学院カリキュラム

大学院のカリキュラムについてはこちらをご覧下さい。

更新日 : 2022.06.25