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滝沢 優

液晶ディスプレイに偏光板を置いて(通して)見たとき、偏光板がある角度の時、画面が暗くなります。これは液晶ディスプレイから出てきている光がある特定の方向に偏光しているためです。この光の偏光を利用することにより、ある特徴を見えなくしたり、あるいは、見えるようにしたりできます。逆に、そのことから物質の特徴を解明することができます。目に見える光(可視光)だけでなく、赤外線から紫外線やX線までの偏光した光を発生する放射光を用いて、液晶などの分子配向や物質中の電子のエネルギーと運動量だけでなく電子の存在確率の形状(原子軌道)をも特定する研究を行っています。

更新日 : 2022.06.13