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物性理論

鉄系高温超伝導体LaFeAsOの
結晶構造
■高温超伝導体、新しい量子相の発見を目指して

新しい機能材料の発見は技術革新の可能性を秘めています。しかし現在の所、非経験的な理論計算から物質の性質を高い精度で予測する事はできていません。例えば、超伝導のように量子力学的な効果が巨視的なスケールで現れる現象では、個々の電子を記述する物理法則とは異なる多体相関の概念が必要になります。当研究室では、物質群に特有の電子状態の知識をもとに、その系がなぜ磁性や超伝導特性を示しうるのか、そのメカニズムを解明し、新しい理論概念を構築することを目指しています。さらに長期的視野では、新奇物性や新しい量子相の予言、高温超伝導体などの物質設計にも取り組んでいます。

池田 浩章(教授)

更新日 : 2024.07.17