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レーザー分光物理

コヒーレント熱波動を創り出すレーザーと光学系,および0.3Kの極低温分光を実現する冷凍機システム
先端的レーザー分光法を用いた誘電体素励起の励振と精密測定

レーザー分光法は、非常に高い周波数精度(=長い時間振動が消えない光)や非常に短いパルス(=一瞬だけ輝く光)が実現され、いわば「永遠から刹那まで」をも探索できるダイナミックな実験手法であると言えます。当研究室ではレーザーを駆使した高精度な分光測定を通して、物質内部のさまざまな励起状態に関してそのエネルギーや寿命などの精密な情報を取得し、物性物理学においてこれまでに未解決な種々の問題に挑んでいきます。さらに、単に「観測すること」を超えて、レーザー光を用いて積極的に物質内部に特異な励起状態を創り出し、その励起状態を光で自由自在にコントロールする可能性をも探っていきます。このような光による物質状態の制御は、エネルギー輸送や通信といった、将来のさまざまな応用につながる重要な基礎を与えるものとなります。

レーザー分光物理研究室:https://www.kore-lab.org

是枝 聡肇(教授)
藤井 康裕(講師)
根間 裕史(助教)

更新日 : 2022.07.04