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地球物理系

研究室一覧(理論実験地球物理基礎教育

固体地球物理

破壊面(断層)ができつつある花崗岩試料(左)。破壊実験中に観測された微小破壊の波形(右)。
地震発生機構および地震波動伝播

地震は、我々の生活に被害を及ぼしかねない恐ろしい物理現象です。しかし一方では、地震にともなう断層運動により我々の生活基盤となる平野や盆地が形成されてきました。また、活断層は地下水を提供してくれます。日本列島の美しい自然は、地震現象の産物だともいえます。地震が多発する日本列島に暮らす限りは、自然の恩恵にあずかりながら、地震とうまく付き合っていくことが大切です。そのためには地震や活断層のことを詳しく知ることが肝要です。

地震は、いつどこで、どんな規模で、どのように発生するのでしょうか?発生する前から地震の規模は決まっているのでしょうか?地球内部の岩石は地震波が通り抜けていくときにどのような反応を見せるのでしょうか?私たちは、実験・観測・地震波データの解析を通じて、このような震源の物理や地震波に関する基礎的な問題に取り組んでいます。

固体地球物理学研究室:http://www.ritsumei.ac.jp/se/rp/physics/lab/earthphys/

川方 裕則(教授)
平野 史朗(助教)

地球内部物理学

地球内部の熱対流の数値シミュレーション
地球46億年の謎を解き明かす:地球の表層から深部まで

私たちが住む地球の表面はプレートと呼ばれる岩盤で覆われており、年間数センチメートルで動いています。そのプレート運動の原動力の根源は地球の体積の約84%を占めるマントルでの熱対流運動(マントル対流)と考えられています。

地球内部で起こる現象は非常に複雑です。そのため、それらの現象の時間・空間スケールや、地球の表層運動にどのように影響を及ぼしているかなど、いまだよくわかっていないことが山積しています。したがって、現実の地球をコンピューターの中でモデル化しようとするとき、そのモデルは研究対象や研究課題、あるいは研究する人間の趣味?により千差万別です。

当研究室では、地球ダイナミクスに関わる第一級の未解決問題を数値シミュレーションで解き明かすことが大きな目標の一つです。例えば、プレート運動の主要な原動力は何か?地球内部の熱はどのように地表面に輸送されるのか?といった問題が挙げられます。

吉田 晶樹(准教授)

更新日 : 2022.06.30